
今回はテーマ紹介回という事でドラゴンテイルヤミー環境に突如現れた新星、【VSK9】の紹介になります。 【デュエリスト・アドバンス】で【VS(ヴァンキッシュ・ソウル)】が強化されたことで出来た新たなスタイルのデッキですね。【VS】の中速戦の強さと【K9】ギミックを組み合わせた【先行制圧よりのテーマ】になります。
どんなデッキ?


強化された【VS(ヴァンキッシュ・ソウル)】を軸に 『VS 蛟龍』や 『VS ホーリー・スー』が☆5である事を利用して【VS】ギミックから 『K9-17号 “Ripper”』を中継して【K9】ギミックにアクセスする事を得意とするデッキですね。普通に【VS】の展開をしつつスー蛟龍の組み合わせやヨクルやイズナ等の【K9】パーツが手札にあればそのまま制圧盤面に移行する事が可能。これによってVSの中速戦の強さを持ちながら先行制圧盤面を敷く事が出来るデッキになっています。
強み①:後攻0ターン目から相手に干渉しつつリターンを伸ばせる


これが最大の強みですね。『VSホーリー・スー』による後攻0ターン目展開の質が高く、ホーリースーの効果で『VSラゼン』を展開する事でこちらの動きを完成させつつスーがいる場所以外のモンスターに干渉する事が出来ます。『VSヘヴィ・ボーガー』や『VS龍帝ヴァリウス』をラゼンでサーチして①の効果で入れ替える事で炎闇地の布陣が簡単に揃うのが非常に強いですね。『天球の聖刻印』のような相手ターンにしか使えない妨害モンスターなんかはこの強みだけで機能が停止する事も。これの強みから【K9】ギミックがなくとも【VS】というテーマだけである程度戦えるようになっています。たとえ炎闇が無くてラゼンを展開していなかったとしても地闇のコントロール奪取の圧があるのも偉いですね。
【K9】ギミックの出張によってリッパーやネフィルアサイラムを出す事でこちらの盤面を強固にしたり相手の盤面に干渉したり出来るのも強い。
強み②:【VS】ギミックで一気にリソース差を開く事が出来る



これは【VS(ヴァンキッシュソウル)】ならではの強みですね。VSは 『VS ヘヴィ・ボーガー』や 『VS 蛟龍』、 『闘神の虚像』による自分・相手ターンにリソースを増やす方法が多くあり、ターンを跨げば跨ぐほど一気にアドバンテージを開く事が出来ますね。『VSホーリー・スー』や 『Start for VS!』によって炎闇地の3属性を揃えるスピードが劇的に上がったのも追い風ですね。手札がありえないくらい増える。そのターンを凌ぎさえすればそのアドバンテージ差から一気に捲る事が出来るのも特徴。
強み③:炎闇地属性の手札誘発モンスターとの相性の良さ



炎闇地属性の手札誘発モンスターは【VS】の効果や『Stake Your Soul!』の発動条件を満たせるためローリスクで採用出来るのは偉いですね。採用率が高い『灰流うらら』や『増殖するG』は勿論の事、 地属性の『K9-17号 イヅナ』やルプスや『応戦するG』、闇属性の【深淵の獣】や『ディメンション・アトラクター』や 『幻創龍ファンタズメイ』等優秀なものも多い。『VSホーリー・スー』や マッドラヴを中継した『Start for VS!』のお陰で炎闇地のどの属性からでもラゼンにアクセスしやすくなったのも大きい。
個人的な1番はやはり『ディメンションアトラクター』を採用出来る事でしょうか。K9ギミックも墓地で発動するのはルプスくらいでVSもダメージを受けづらいですね。
弱み:無効妨害を用意しづらいのと揃う前のサーチを止められるのが面倒



【VS】を対策するとしてまず筆頭候補に上がるのが『ドロール&ロックバード』ですね。ラゼンからのサーチから先に行かせないのは勿論の事、『VS Dr.マッドラヴ』から 『Start for VS!』を経由してラゼンを持ってくるルートを塞ぐ事が出来ます。 『K9-17号 “Ripper”』を中継して【K9】の制圧盤面に繋げる動きも塞ぐ事も可能なので使い道は多いですね。ただ『 K9-66a号 ヨクル』からリッパーを先出しされたり、【VS】ギミック自体は相手ターンに動くことも可能であるためそこは注意が必要。
あとは現在の【VSK9】は無効系妨害を用意しづらいため『皆既日食の書』や『拮抗勝負』、 『天霆號アーゼウス』などの全体除去が刺さるといった感じでしょうか。ただ【VS】モンスターには 『Start for VS!』による破壊耐性があるため捲り札は選ぶ必要がありますね。無くても 『VS 裏螺旋流雪風』で効果破壊耐性を付与出来る。次のターンに回すためだけに 『S:Pリトルナイト』を先行で出すパターンもあります。
先行展開を抑止するなら手札からの特殊召喚を抑制する『マルチャミー・プルリア』や『増殖するG』、『Start for VS!』を警戒するなら『幽鬼うさぎ』や 『滅亡龍 ヴェイドス』、リッパーの裏目を気にしないなら『原始生命態ニビル』なんかがありますね。1枚で解決できるカードがそこまで多くないためなるべくパワーが高いデッキで挑みたいところ。
後攻0ターン目から干渉してくる制圧デッキ
【ドラゴンテイル】、【K9】、【VS】といい今まで環境デッキの強い条件として【制圧盤面の強さ】や【手札誘発枠のスロットの多さ】、【ニビル等の手札誘発のケア手段】、【G受け】、色々なものがありましたが2025年はそこにいかに【後攻で動けるか】というのがプラスされる年なのかなと感じますね。ドラゴンテイルとVSはそこの質が非常に高い。後攻0ターン目で動けるのヤバいって。展開力が高くて制圧盤面が強いテーマは最上位の【ヤミー】を筆頭に【M∀LICE】、【メメント】、【白き森】、【オノマトライゼオル】等色々あるんですけどね。【VSK9】はホーリースーもやばいけどどう考えても【K9】ギミックがやばい。新時代のデッキだと思います。