
通常魔法
(1):2000LPを払い、モンスターカード名を1つ宣言して発動できる。
相手は自身のデッキを確認し、宣言されたモンスターがあった場合、
その内の1体をお互いに確認し以下の効果から1つを選択して適用する。
●確認したカードを、このカードを発動したプレイヤーの手札に加える。
●確認したカードを、このカードを発動したプレイヤーのフィールドに召喚条件を無視して攻撃表示で特殊召喚する。
今回はカード紹介回という事で環境が染まった時に定期的に話題になるカードの1枚、『天声の服従』の紹介になります。2016年の【デュエリストパック - 王の記憶編 -】で初収録され、相手のデッキのモンスターを宣言してそのカードがあった場合にそのモンスターを奪う事が出来る効果を待ちます。普通に使っても強いですがその特性上ミラーマッチにおいて猛威をふるうカードの1枚ですね。
天声の服従の裁定

まずこの効果は相手のデッキに宣言したモンスターがあった場合こちらのフィールドに特殊召喚するかこちらの手札に加えるかは相手が選びます。例えば『灰流うらら』を宣言したとしても相手がフィールドに特殊召喚する方を選べば手札に加えられないという事ですね。プレイヤー2人に効果を及ぼすので『精霊の鏡』反射は不可。ただその2つのどちらかを縛った場合、片方を強制的に選ばせる事が出来ますね。『ライオウ』や『大天使クリスティア』、『強欲で謙虚な壺』あたりと併用する事で片方を半強制的に選ばせる事が出来る。召喚条件を無視出来るので『光の創造神ホルアクティ』等も出せるスペックはある。 融合・シンクロ・エクシーズ・リンクモンスター・トークンは宣言出来ず、デッキを確認するのは相手プレイヤーのみとなっています。これに関しては『天声の服従』の発動だけで相手のデッキがバレてしまうのを防ぐための措置ですね。嘘をついてもいいですがジャッジを呼ばれるのでルールを守って楽しくデュエル。
現代のインフレが逆に追い風になっている


最近の遊戯王はインフレによって召喚権を使わずに特殊召喚から展開するケースが多くなっているので『天声の服従』によるサーチと特殊召喚どちらを選んでも同じというパターンがあります。相手のモンスターを奪って初動に繋ぐ事ができるというのは流石に強いですね。そして『天声の服従』の発動にはターン1がないのでミラーマッチなら恐ろしいくらい牙を剥いてくる性能がありますね。初動札にもなるし貫通札にもなる。
汎用誘発モンスターの増加で扱いやすい側面も


ミラーマッチじゃなくても現代だと比較的扱いやすくなっていて、例えば採用率が高い『灰流うらら』あたりの手札誘発モンスターを宣言した場合、相手がフィールドに出す方を選べばあとは適当なモンスター1体から『灼熱の火霊使いヒータ』→奪っていたうららを再度蘇生し 『賜炎の咎姫』→更に展開を伸ばすというムーヴも出来ますね。今なら【デモンスミス】とかもそうかな。『S:Pリトルナイト』等を使って一部のカードから守ることも出来ますね。対応する【霊使い】を採用して展開を伸ばしたり、奪ったモンスターをXやシンクロ、リンク素材にするなど色々できる。正直2つの効果のどちらでもよくなってきた側面はあります。『増殖するg』や『灰流うらら』あたりは採用率が高いので狙い撃ちしやすいですね。一時期は【スプライト】だったりで使われた歴史も。
狙い撃ちの精度によって強さが変わる通常魔法
『心変わり』のようにそのカード単体で強いわけではなくて扱うモンスターによって強さが変わるクセがある通常魔法ですね。大体誘発モンスターを宣言しておけば外す確率は低く、上振れで爆発するカードではあるので好きな人は滅茶苦茶好きという印象。面白いカードではありますよね。
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