古聖戴サウラヴィス
儀式・効果モンスター
星7/光属性/ドラゴン族/攻2600/守2800
「精霊の祝福」により降臨
(1):自分フィールドのモンスターを対象とする魔法・罠・モンスターの効果を相手が発動した時、
このカードを手札から捨てて発動できる。
その発動を無効にする。
(2):相手がモンスターを特殊召喚する際に、フィールドのこのカードを手札に戻して発動できる。
その特殊召喚を無効にし、そのモンスターを除外する。
今回はカード紹介回+コラム回という事で手札から捨てられる事が多すぎたモンスター、『古聖戴サウラヴィス』の紹介になります。2016年の【インベイジョン・オブ・ヴェノム】に収録されたカードで《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》や《次元障壁》 とは同期のカードですね。対象を取らない誘発である『灰流うらら』が来るまでの『エフェクト・ヴェーラー』をケア出来るという目的で儀式召喚されず手札からよく捨てられていたカードの1枚でした。今は【粛声】の登場によってフィールドに出ることが多くなったので特殊召喚を無効にする効果に困っている人も多いんじゃないかなと。今回は何が無効に出来て何が出来ないのかを簡単に話していきます。
サウラヴィスの特殊召喚無効は【チェーンブロックを作らない特殊召喚】にのみ反応する
はい、まずはこれだけを覚えて帰って下さい。
遊戯王の特殊召喚には大きく分けて2通りあってそれが【チェーンブロックを作る特殊召喚】と【チェーンブロックを作らない特殊召喚】です。まずこの2つの違いから説明していきます。
【チェーンブロックを作る特殊召喚】とは
これはざっくり言ってしまうと【発動を宣言してから特殊召喚する効果を持つカード】達の事を指します。右の『転生炎獣ウィーゼル』がわかりやすいですね。この子は墓地にサラマングレイトが2体以上存在する場合に【発動】出来て自分を特殊召喚する効果があります。ウィーゼルは発動する効果であるため特殊召喚する際には『手札のウィーゼルの効果を発動!!』と高らかに宣言しないといけない訳ですね。魔法の発動宣言とかと同じ理屈。右の『烙印融合』のカードも同じで「烙印融合を発動、融合モンスターを融合召喚(特殊召喚)します」と宣言しなければいけません。これは融合魔法カードだけではなく儀式魔法でも同じ事が言えます。この系統を止める場合はモンスター効果や魔法罠を直接無効にする事が多いです。
チェーンブロックを作らない特殊召喚
これはさっきとは逆で【発動を宣言せずに特殊召喚出来るカード】達の事を指します。左の『ダイナレスラー・パンクラトプス』は特殊召喚をする効果に「○○の場合に発動出来る」とは書いていませんよね。つまりパンクラは発動宣言をする事なく特殊召喚する事が出来ます。『サイバー・ドラゴン」や【スプライト】のメインモンスターとかもメジャーですね。
これはリンク召喚やシンクロ召喚、エクシーズ召喚、ペンデュラム召喚全般にも言えて、この4種類の召喚方法はフィールドにモンスターが揃い次第墓地に送ることで特殊召喚をする事が出来ます。わざわざ「今からシンクロ召喚をします」と宣言する必要はない訳です。
よくわからない場合はシンクロ、エクシーズ、リンク、ペンデュラム召喚は基本的に発動を宣言しない特殊召喚、つまり【チェーンブロックを作らない物】であると覚えていればいいです。
この【チェーンブロックを作らない特殊召喚】はサウラヴィスの無効の対象になります。
例外に見える処理
この手の話でよくあるパターンですね。『I:Pマスカレーナ』や『フォーミュラー・シンクロン』は発動を宣言してからリンク召喚、シンクロ召喚を行うので【発動を宣言してから特殊召喚を行うカード】と勘違いされがちです。いやマスカレーナの効果にはチェーン出来るしほぼ間違ってはいないんですけど。この2枚の系統のカードは正確に言えば【召喚権を増やすカード】達に分類されます。なのでここから出てくるシンクロ、エクシーズ、リンクモンスターは【チェーンブロックを作らない特殊召喚】という基本的な物で出てきます。つまり出てきたモンスターはサウラヴィスの効果で特殊召喚を無効に出来る訳ですね。
特殊召喚無効の穴
この特殊召喚の無効効果というのは【相手が特殊召喚したタイミング】に直接チェーンする事でしか打てないという裁定になっているため【タイミングを逃す】処理の対象になります。昔の遊戯王の中で世界一面倒くさい処理の1つですね。普通の処理だと
こういう感じになります。しかしチェーン2以降で発動された場合はこうもいかなくて、
- 相手モンスターの効果が発動
- それにチェーンして『フォーミュラー・シンクロン』の効果を発動
- 逆順処理で②→①と処理されるのでシンクロ召喚に成功したタイミングと相手モンスターの効果が重なる
- サウラヴィスがの効果が直接チェーンが出来なくなる
とこうなります。「は?」って感じですよね。面倒くさい人はチェーン2以降で効果を発動したことによってモンスターが特殊召喚された際にはサウラヴィスは使えないと覚えておけばいいと思います。これは特殊召喚を無効にするモンスターや魔法罠全般に起こる事ではあるので覚えておくと楽です。詳しくはサウラヴィスのQ&Aに載っているので気になる人は覗いてみるといいかも。
【発動しての特殊召喚】が増えてきているので間違いやすい処理の1つ
昔と比べて発動しての特殊召喚が増えてきているのでサウラヴィスの発動タイミングが少なくはなっていますが依然として強力な効果である事にはかわりないので知っておくとプレイングにも響く部分だと思っています。気になる人は対戦している時に『それ発動する効果?』と効いてみるのもアリかも。