
今回はテーマ解説回という事で 『咎を擁く魔瞳』によって確立した2025年最先端のメタビート、【モルガナイトGS】についての紹介になります。マッチ戦のメタビート系デッキは結構評価が低くなりがちなんですが、油断してると一気に轢かれるスペックがあるのが面白いデッキですね。【デュエリスト・アドバンス】の発売からデッキ構築が徐々に確立されていったテーマの1つであるため今回紹介できたらなと。
どんなデッキ?



これに関しては『咎を擁く魔瞳』によって☆5以上のモンスターのリリースをなくす事で高レベルでかつ強力な制圧モンスターを大量に展開していくデッキですね。特殊召喚は出来ませんが相手の特殊召喚を封じてくる『虚無の統括者』を筆頭に 『大天使クリスティア』や 『虚無魔神』、 『威光魔人』、『光と闇の竜』等の高レベルの制圧モンスターや『インスペクト・ボーダー』、 『ライオウ』、 『フォッシル・ダイナ パキケファロ』等の制圧能力が高い下級モンスターで相手を封殺することを得意とします。召喚権を使うモンスターをそんなに採用して大丈夫かという疑問が生まれますが『時を裂く魔瞳』による召喚権の追加やそれ以外の部分を加味しても意外となんとかなるというのがこのデッキの強みになりますね。
強み①:ドローソースを大量に採用出来る



【メタビート】系統のデッキにしてはかなり偉い点ですね。基本的に『咎を擁く魔瞳』下での召喚や『時を裂く魔瞳』によって召喚権を増やしながら戦うため特殊召喚に対する依存度が低く、『強欲で謙虚な壺』や『命削りの宝札』あたりのドローソースを大量に積み込む事ができます。人によっては制圧モンスターを全て3積みした状態で『強欲で貪欲な壺』を採用したり、『強欲で金満な壺』や『金満で謙虚な壺』、『成金ゴブリン』も採用したりしますね。変わったところだと 『八俣大蛇』やパーシアス系統でドローを加速させる構築もあります。『瞳の魔女モルガナ』によって【モルガナイト】は確実に1種類は用意出来るため他のドローソースで【神の○○】シリーズや残りのモルガナイトを引き込みにいく事が出来る。
『おろかな副葬』から 『死を謳う魔瞳』を落として墓地効果を使う事でも【モルガナイト】はサーチが可能になっていますね。
強み②:ターンが返ってきた場合に大量の戦闘ダメージを見込める


これも強いですね。 ターンが返ってきて『死を謳う魔瞳』適用下だった場合全てのモンスターがモンスターに対して2回攻撃+戦闘ダメージが倍になるため一気にライフ差を詰めてゲームセットに持ち込む事ができます。『瞳の魔女モルガナ』はモルガナイトが墓地除外状態で3種類ある場合に相手モンスターの攻撃力を0にする効果があるため下手にモンスターを出してしまうと『インスペクト・ボーダー』のような召喚しやすいモンスターから4000以上のダメージを取られてしまう事も。もしモルガナの効果適用中に相手フィールドに攻撃表示モンスターが2体いれば『虚無の統括者』で攻撃して2500ダメージかつ2回攻撃+戦闘ダメージ倍の10000ダメージが入ります。相手フィールドにモンスターがいない場合はそのまま殴ればいい。メタビが出していいダメージじゃないですね・・・。
こちらが戦闘で破壊しようと思っても『瞳の魔女モルガナ』は攻撃を無効にしてくる効果があるため簡単にはいかないうえに、 『機械仕掛けの夜-クロック・ワーク・ナイト-』あたりを使って攻撃力を下げられる可能性もあるのも強い。
強み③:【神の○○】シリーズでライフが減らない時がある



これに関しては個人的にマッチ戦ならではの強みだと思いますね。例えば【ダイノルフィア】や他の罠系【メタビート】デッキだと『神の宣告』系統のカードでライフを削りすぎた場合回復手段が無ければ時間制限まで牛歩で粘られてエキストラターン→そのままライフ差で負けという展開が発生します。その点【モルガナイトGS】は『咎を擁く魔瞳』適用下だった場合【神の○○】シリーズの発動にライフを使用しなくてもよくなるため他のメタビート系デッキよりはローリスクに使用する事が出来ますね。カウンター罠の打ちどころは考える必要はあるものの面白い点だと思います。
弱み:カードの効果無効やサーチ封じ、後攻の場合に脆い



これに関しては先行特化のメタビートなので仕方ないといった感じですね。リリースを踏み倒してくる『咎を擁く魔瞳』を手札誘発で止めたり、出てきた『虚無の統括者』等に『無限泡影』を発動して何もなかった場合は非常に劣勢になります。ボーダー等のモンスターと共に召喚された場合は『無限泡影』1枚で解決出来ないですが『ライトニング・ストーム』のような全体除去札を採用出来るデッキならば盤面を一気に剥がす事が出来ますね。『神の宣告』がなければ。一気に捲りたい場合は『レッド・リブート』もありですが『虚無の統括者』等の特殊召喚を封じてくるモンスターの解答札が別で必要になります。あとは罠を引きにいくためのドローソースやモルガナイトの墓地効果によるサーチを多用するため『ドロール&ロックバード』を使われると厳しい展開になりがちですね。
後攻に関しては先行特化のメタビであるため言わずもがなではありますが、【モルガナイト】デッキの後攻に対抗出来る札として汎用除去札を筆頭に素引きの『拮抗勝負』や『ラーの翼神竜-球体形』、【時械神】、『マジックカード「クロス・ソウル」』等色々あるため注意が必要ですね。強謙の採用が少ないデッキならば『超融合』やクロックワークナイト+サイバードラゴン等も視野に入ると思います。構築面の話だとモルガナイトの誓約の関係上手札誘発モンスターを採用しづらいというのが少なからず響いてきて、『増殖するG』系統のモンスターを採用する場合はサイドデッキ仕込む事になります。どうしても採用したい人だとフィールドでしかほぼ効果を使わないため 『列王詩篇』を含めたドミナス関連の誘発を採用している構築もありますね。先行関連のサイドだと【神碑】のカードを採用して伏せの除去を防いできたり遅延して盤面を整えてくる構築もあります。
新時代のメタビートデッキ
今までの【メタビート】デッキだと召喚しやすい『ライオウ』やパキケ、ボーダー、結界像等の通常召喚しやすいモンスターを永続罠を開きつつ『神の宣告』等で守るといった感じの戦い方でしたが 『咎を擁く魔瞳』のリリースの踏み倒しによってモンスターの質が上昇した事で一度ロックが決まってしまうと非常に崩しにくくなっているというのが強いですね。攻撃に関しても1回は『瞳の魔女モルガナ』によって防がれる点も地味に厄介。 簡単で強いのも評価ポイントになると思いますね。