今回はカード紹介回という事で今でも最初期からずっと強い遊戯王のコントロールを奪うと言えばこのカード、『心変わり』の紹介になります。1999年に登場したカードで2005年から2023年のとても長い間禁止カードに指定されていた魔法カードで認知度も高く有名ですね。
コントロール奪取のカード自体は昔からかなり増えた
遊戯王は歴史の長いカードゲームなので【相手モンスターのコントロールを得る】カードは結構増えていて100種類以上にも及びます。『大捕り物』、『銀河眼の光波竜』、『エネミーコントローラー』、【グレイドル】、『三戦の才』、『ヴァレルロード・ドラゴン』、『サイバー・エンジェル-那沙帝弥-』を筆頭に色々ありますね。ただその中でも『心変わり』は変わらず最強レベルの魔法カードであると断言出来ます。
強み①:魔法カードである事
なに当たり前の事言ってるんだとなりますがこれは今コントロールを奪取出来るカードの殆どが【モンスター効果による奪取】になるためですね。遊戯王は時代がすすむにつれてモンスター効果を止める事は容易になっておりこの【モンスター効果による奪取】はその効果やその展開になる前に止められる事が多いです。最強クラスの連打性能を持つ『サイバー・エンジェル-那沙帝弥-』ですら超絶汎用札である『墓穴の指名者』の裏目がありますからね。
罠以外のコントロール奪取系は相手のモンスターを必要とするため基本は後攻で発動する事になるんですが(一部を除く)、後攻なら当然相手はこちらを妨害するモンスターを構えているので通りづらいです。その点魔法カードならば止める手段がそれなりに限られておりシンプルに他より通りやすいというのがありますね。
強み②:発動条件がなくターン1もない
このカードは長い間禁止になっていたのでその調整版が何枚か出ているんですが、それらは【○○が存在する場合に発動出来る】や発動コストや条件が重い場合が多く、○○してからこのカードを発動すると言った行動が縛られやすいです。『心変わり』はそれがなく扱いやすいカードであるという事が強みですね。相手が魔法罠を無効に出来る状況だとしても先にこのカードを発動して踏みに行ったり、逆に他のカードで踏みに行ってこのカードで相手のエースモンスターを奪って盤面を捲りにいくと幅広い使い方が出来ます。
今は準制限というのもありターン1もないので後攻ならばあるだけ奪えますね。このカードでモンスター効果を釣って『三戦の才』で引っ張るコンボもシンプルでかつ強力です。
強み③:効果を無効にしない
例えば相手が罠をガン伏せして4素材以上の『天霆號アーゼウス』を出して来た場合、このアーゼウスを対象にした『心変わり』を止められないと効果を無効にしないため対面側は大惨事になりますよね。逆にこちらの展開が全て通るようになる。効果を無効にしない事が1:1交換以上のアドバンテージになるいい例だと思います。
これは魔法罠無効効果が少ないリンクモンスターや【○○がある場合に発動出来るカード】を伏せている相手、魔法をケア出来ないデッキにはよく効いて、一気に盤面を捲る事が出来ます。相手モンスターを奪ってリンク素材にするのもシンプルに強力。
他にもこのカードはミラーマッチに滅茶苦茶強く、効果を無効にしない事で逆にこちらの展開に利用出来る事も。このカードの存在が試合を決める一手になり得る事もある。
対面に依存するものの使いこなせれば強力なカードの1枚
チェーン不可ではないので止められてしまう時は他の捲りカードもセットで必要な点や、そもそもモンスターに依存しないデッキもあったりと対面によっての強さが結構変わるところがありますが、どれを奪うかやどのタイミングで撃つかというプレイングが試されるカードなので個人的には好きですね。ライトニングストームやハーピィの羽箒のようにわかりやすく1:2交換以上を確実に行えるというわけではないものの捲りの選択肢として強力な1枚です。