ヨキのゆったりゲーム日記

遊戯王を中心としたゲームブログ

神をも滅ぼす最終兵器、『天霆號アーゼウス』について【カード紹介】

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天霆號アーゼウス
エクシーズ・効果モンスター(制限カード
ランク12/光属性/機械族/攻3000/守3000
レベル12モンスター×2
「天霆號アーゼウス」は、Xモンスターが戦闘を行ったターンに1度、
自分フィールドのXモンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。
(1):自分・相手ターンに、このカードのX素材を2つ取り除いて発動できる。
フィールドの他のカードを全て墓地へ送る。
(2):1ターンに1度、自分フィールドの他のカードが
戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。
手札・デッキ・EXデッキからカードを1枚選び、このカードのX素材とする。

 

今回はカード紹介回という事で神というかフィールドを滅ぼすエクシーズモンスター、『天霆號(ネガロギア)アーゼウス』についての記事になります。2020年の【ファントム・レイジ】に収録されたカードで戦闘を行ったターンにエクシーズモンスターに重ねる事で特殊召喚が出来て、エクシーズ素材を取り除きフィールドのカードを全て墓地に送る効果を持ちます。②の効果も地味ではありますが優秀ですね。使い方についてはwikiに書いてあるので豪快な効果ではあるけどこのカードの何が強いのかを説明出来たらなと。英語名の『Divine Arsenal AA-ZEUS - Sky Thunder』も結構好き。AA-ZEUSはおしゃれ。効果名はストラクチャーズ曰く【神滅の雷火(ネガロギア・カタストロフ)】。

 

 

強み①:Xモンスターが戦闘さえ行えばあらゆるXモンスターに重ねる事が出来る

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この特殊召喚効果のお陰でエクシーズモンスターを主体とするデッキやエクシーズ何枚か入れるデッキなら枠が空いていた場合にとりあえず入れる事が出来るという点が優秀ですね。この汎用性が嫌われている理由でもありますがまあ表裏一体という事で。戦闘を行ったエクシーズモンスターに重ねる、というわけではなく【エクシーズモンスターが戦闘を行ってしまえばどのエクシーズモンスターにも重ねられる】という点も強くて、汎用エクシーズだとランクが下ならば『ダウナード・マジシャン』、高ランク帯ならば『迅雷の騎士ガイアドラグーン』や『No.84 ペイン・ゲイナー』、『No.77 ザ・セブン・シンズ』、【銀河眼】Xモンスターあたりを重ねていけば一気にX素材を盛る事が出来ます。まあほぼ確実に全体除去が使えるというわけですね。

直接攻撃が出来たり耐性を持つエクシーズモンスターとも相性が良く、前者だと『十二獣ワイルドボウ』や『No.28 タイタニック・モス』や『LL-アセンブリー・ナイチンゲール』、後者だと戦闘耐性を持つ『神騎セイントレア』、カード効果を受け付けない『キキナガシ風鳥』とかがいます。

 

強み②:全体除去効果にターン1がない

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全部除去するのならターン1がない事に何の意味があるのかとなるんですけど、このカードが4素材以上持っていた場合効果を無効にしようと思ってもアーゼウス効果→モンスター効果を無効に出来るカード→更にアーゼウスの効果がチェーンされるためほぼ確実に全体除去が通るという事が起こります。4素材以上の場合は盤面を更地にされた場合に罠セットで耐えることも許さないというのも強いですね。やられた時の理不尽感はやばい。ターン1のない全体除去筆頭の『励輝士 ヴェルズビュート』と違い同一チェーン上で発動出来るというのが悪さをしているわけですね。

 

強み2.5:アーゼウスの上にもアーゼウスが重ねられる

はい、アホです。アーゼウスが2枚使える時代に1枚目のアーゼウスで全体除去を行ったあとに再びアーゼウスを重ねたり他のエクシーズに重ねる事でアーゼウスの2体目をフィールドに出す事が出来ていました。実際にこれを駆使した【十二獣】+【神の○○】シリーズを駆使した【アーゼウスビート】というデッキも存在したくらい。2021年に1枚しか使えなくなったのはこういう経緯があります。今でも『心変わり』からアーゼウスにアーゼウスを重ねる事が出来たりはしますね。

 

 

強み③:【対象を取らない墓地送り効果】である事

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このゲームにおいて【対象を取らずに墓地に送る効果】は除去の質だとトップクラスに高く、これを躱せるモンスターやカードは殆どいないというところが強いです。フィールドに残そうと思うとそれこそ【カード効果を受けない】テキストを持つモンスターが必要という事ですね。モンスター効果である以上無効に出来るので抜け穴こそありますがこれも4素材以上ならば無効効果に更にチェーン出来るので関係なくなる事もある。効果を受けないモンスターならば残るので『炎斬機ファイナルシグマ』や『バージェストマ・オパビニア』のようなモンスターとのコンボを狙うみたいなことも出来ます。

 

弱み

無効効果や耐性がなく除去や無効、コントロール奪取カードが大体通る

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耐性や無効効果自体はないので除去やコントロール奪取、無効カードが通るだけまだマシなんですけど、実際のところアーゼウスはお互いがリソースを削り合った頃に出てくる事が多いカードというのがあって対策自体はその時の手札の引きや墓地リソースによる場合が殆どになります。アーゼウスを警戒するのならエクストラはモンスターが出た時に着地狩りされるので、『まずデッキに除去や無効カードを積む』事がシンプルだけど大事な事になりますね。対策としてよくあるのが

 

  • 『無限泡影』等でターンの始めに無効を狙う
  • 【壊獣】で効果を使われる前にリリースする
  • 『月の書』でターン開始事に裏側表示にする
  • 『禁じられた一雫』や『超融合』、『月女神の鏃』等のチェーン不可カードで除去を狙う
  • 『心変わり』でコントロールを奪う
  • 『R-ACEインパルス』や『黒魔女ディアベルスター』あたりのカードを使い効果を誘発させる
  • 『サンダーボルト』系統の全体破壊で除去する
  • エクシーズモンスターの攻撃を止めてそもそも出させない
  • エクシーズモンスターが出てきたタイミングで除去を行う
  • 『黄金卿エルドリッチ』あたりの手札から除去効果を持つモンスターや『炎王神獣キリン』系統の墓地効果で除去する
  • 『嗤う黒山羊』や『ブレイクスルー・スキル』をあらかじめ手札コストとして捨てておき墓地から効果を無効にする
  • サイバー・ドラゴン』を出してフォートレスをちらつかせて効果を誘発させる
  • 『簡易融合』→『サウザンドアイズ・サクリファイス』で効果を誘発させる
  • 効果を使わせたあとに『倶利伽羅天童』でリリースする
  • 墓地を利用して『深淵の獣ドルイドヴルム』を出し、素材にする事で墓地効果で除去する
  • モンスターから『厄災の星ティ・フォン』を出し発動そのものを封じる

 

パッと思いついただけでもこれくらいあるのでいざという時のために選択肢としてデッキに入れておくと対戦する時に気持ちが楽になりますね。自分のデッキと相談してみましょう。

 

盤面を捲る際に頼もしい1枚

一昔前のヴェルズビュートの時もそうですがこのカードがあるかないかで後攻の捲りプランが大きく変わってくるカードだと思うのでアーゼウスが選択肢に入るデッキならば1枚は差しておくと便利ですね。後攻の捲りカードが増えてきた現在でも強力なモンスターの1体だと思います。