ヨキのゆったりゲーム日記

遊戯王を中心としたゲームブログ

チェーン不可で一矢を報いる速攻魔法、『禁じられた一滴』について【カード紹介】

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今回はカード紹介回と言う事で何周か回って『やっぱ強くね?』となる筆頭の速攻魔法の1枚である『禁じられた一滴』の紹介になります。2020年の【ライズ・オブ・ザ・デュエリスト】に登場したカードで『天底の使徒』を筆頭にした【ドラグマ】や【焔聖騎士】と同期のカードですね。対応したカードを墓地に送ることでその種類のカードのチェーンを封じつつ相手モンスターの効果を無効にする事が出来ます。コストの捻出は必要なもののチェーン不可と対象を取らない無効は今の時代でもかなり強いですね。今回はこのカードの使い方について考えの整理がてら話していけたらなと。

 

 

このカードの仕様

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まずこのカードは攻守を増減させるカードなのでダメージステップでの発動が可能です。それと【手札・フィールド→墓地】に送らないと効果が使えず、『マクロコスモス』のような【墓地に送られるカードを除外する】状態では発動そのものが出来ないという裁定になっています。この事からそもそも墓地に送る事が出来ないトークンやフィールドのPモンスターはコストに出来ないというわけですね。ここは間違いやすいところ。後はシンプルに効果モンスターにしか使えない点も忘れやすい。逆に効果モンスターならば攻撃力が0でも使えますし、打点を下げる効果が含まれているので既に効果が無効になっているモンスターにも使える。

 

 

使い方①:チェーン不可である事を活かし相手モンスターを一気に無効化する


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1番スタンダードな使い方。制圧モンスターが相手の場に複数いる場合、ただ除去魔法やモンスター効果を発動するだけだと無効効果を持つモンスターに受け流されてしまう恐れがあります。その無効に合わせて一滴をチェーンする事で自分のカード効果を通しつつ相手モンスターを無力化出来るという点が偉いですね。モンスターをコストで捨てればモンスター効果チェーンを封じれるため安全に効果を通せます。チェーン不可は偉大。一体で複数回妨害してくる『ナチュル・ビーストや『崇光なる宣告者』等のモンスターに対する明確な回答札になる。

 

使い方②:自分が発動した場のカードをコストにして無効の数を増やす


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自分が発動したカードに直接的なチェーンしたり、相手がこちらのカード効果に対してチェーンしてきた際にフィールドで発動したカードを直接墓地に送って発動する事で効果を無効に出来るモンスターの数をかさましする事が出来ます。コストを軽減出来るので是非覚えておきたいテクニックですね。墓地に送られた時に発動するカードを送っておくとリソースを回復しやすいです。

 

使い方③:魔法罠ゾーンで表になっているカード達をコストに使う


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②と似たような感じですが間違いやすい点なので紹介しておくと、例えば『ヴァレルロード・S・ドラゴン』で装備されたリンクモンスターを『禁じられた一滴』で墓地へ送った場合に相手がチェーン不可になるのは【モンスター効果のみ】になります。これは装備カード扱いではあるものの【モンスターカード】を墓地に送ったからですね。『サクリファイス』で装備したモンスターや永続罠化している【センチュリオン】にも同じ事が言えますね。モンスター化している罠、所謂罠モンスターを墓地に送った場合には結局【罠カード】を墓地に送っているので罠のチェーンだけ防ぐ事が出来ます。装備する系や罠化、魔法化するカードは一滴のコストをかさまし出来るので便利ですね。

 

使い方④:対象を取って無効、破壊する効果を躱す


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これも強いですね。『エフェクト・ヴェーラー』を筆頭にした対象を取る誘発や『レッド・デーモン・アビス』や『裏切りの罪宝-シルウィア』等の対象を取って効果を無効にする効果を使われた際にこれを躱しつつ相手モンスターの効果を無効にする事が出来ます。アビスやシルウィアの場合はアビス以外のモンスター効果を無効に出来ればおいしいですね。

 

使い方⑤:擬似スキドレ化で無理矢理モンスター効果を通す


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たまーに使う奴。『スキル・ドレイン』下では相手のモンスター効果も無効になっているので打点目的や本当に効果を通したい時以外であまり発動することは少ないですが、『D-HERO Bloo-D』のような相手にだけ適応する全体無効の場合に効果を発動したモンスターを『禁じられた一滴』で墓地へ送る事でこちらのモンスター効果を通しつつ相手を無力化出来ます。

『スキル・ドレイン』化でも『メメント・ダークソード』や『天霆號アーゼウス』のような除去効果にチェーンして一滴でそのモンスターをコストにする事で安全にスキドレを除去出来ますね。レクスタームのようなそもそも発動をさせないモンスターにはこの戦法は使えないので注意です。直接一雫で無効にしましょう。

 

使い方⑥:フィールドの全体無効を躱す


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擬似スキドレ系と似たような使い方ですね。この系統の無効化はフィールドのカードしか無効に出来ないのでコストで墓地に送る事で効果を通しつつ無効にする事が出来ます。

使い方⑦:ダメージステップで相手の攻撃を躱す

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地味ですがこういう使い方も出来るという奴ですね。遊戯王はバトル中にモンスターの数が増減した場合に【巻き戻し】という現象が発生して再度攻撃対象を選ぶというルールがあるのですが、【巻き戻し】はダメージステップ中のモンスターの増減では起こらないというルールがあります。これを利用する事でダメステ中に『禁じられた一滴』で攻撃されたモンスターをコストに発動する事で実質的にその攻撃を無効にする事が出来るというわけですね。一撃で死んでしまう時に使うと救ってくれる事があるかも?ダメージステップで発動出来るメリットですね。

 

使い方⑧:シンプルに打点補助として使う


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シンプルに相手の打点を下げることで戦闘破壊で突破しやすいようにする事が出来る点も偉いですね。ただ『禁じられた一滴』は【攻撃力を下げる→効果を無効にする】という手順を踏む結構特殊な裁定になっています。

例えばリンク3を素材に攻撃力が3000アップして打点が5300となった『アクセスコード・トーカー』に使った場合まず攻撃力を下げる処理が入るのでアクセスの攻撃力は5300÷2=2650となります。その後に効果を無効にするわけですがこのターン中は2300には戻りません。ターン終了時に2300に戻ります。

除外されているカードが20枚ある状態で攻撃力が8000の『紅蓮魔獣ダ・イーザ』も同様でまず攻撃力が下がる処理が入るので打点は4000になります。0にはなりません。こちらは永続効果なのでターン終了時に8000に戻りますね。

『無限泡影』に一部劣る部分ではあるものの攻撃そのものを防ぎたいなら使い方⑥の手段で躱せるので一長一短ですね。

後はシンプルに打点を下げることで【ヌメロン】や【天盃竜】あたりの後攻ワンキルデッキでのワンキルラインを下げる事も。

 

 

弱点・対策

モンスターの数をずらされたり、チェーンをずらされた場合に効果を発動されてしまう


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弱点の1つ目として『禁じられた一滴』は【コストで捨てた分だけ相手モンスターを必ず選ばないといけない】ため、モンスターの数をずらされてしまうと不発になってしまうリスクがあります

 

  1. 相手モンスターが2体の状態で相手が『聖霊獣騎 レイラウタリ』の効果を発動
  2. チェーンして『禁じられた一滴』発動でモンスター・魔法をコストに2体を指定する
  3. 相手が罠カード『霊獣の連契』を使い相手フィールドのモンスターを2体→1体にする
  4. 2体を指定出来なかった『禁じられた一滴』は不発になり、レイラウタリの効果が通ってしまう

 

という流れになります。これは【霊獣】じゃなくても実際のデュエルでよくある光景なので覚えておきたいですね。

2つ目はこのカードに直接チェーン出来なくなるだけで他のカードを挟まれてしまうと効果が通ってしまうリスクがある点ですね。

 

  1. 相手モンスターが2体の状態で『琰魔竜 レッド・デーモン・アビス』を無効にするためにモンスター・魔法をコストに『禁じられた一滴』を発動(この時アビスはチェーン出来ない)
  2. 今罠だけがチェーン出来るため、相手側がそれにチェーンして永続罠である『スカーレッドゾーン』を発動
  3. 更に相手側がチェーンしてアビスの効果で『禁じられた一滴』を対象にとり無効にする
  4. 『禁じられた一滴』が無効になってしまう

 

とこれが実際のデュエルでよくある流れですね。アビスでなくとも『I:Pマスカレーナ』や『氷剣竜ミラジェイド』等の効果を使いたい時には1枚カード効果を挟んで無理矢理効果を通すみたいな事もできます。これも使われた際に抗うために覚えておきたいところ。

 

他だと仕様の時にも言った【マクロコスモス】状態の適用や、対応したコストを捨てられていない場合には『神の宣告』系統のような魔法の発動無効や『魔術師の右腕』のような効果無効が刺さりますね。

 

相手の無効制圧や逃げる行為に一矢を報いる速攻魔法


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コストの捻出がそれなりに必要ですが、今は効果を無効にしてくる制圧モンスターやデスフェニやフラワリング・エトワールのように破壊効果にチェーンして逃げるモンスターが増えてきているためチェーン不可でそれらを逃さずに処理出来るという点は偉いですね。今はコスト面でチェーン不可の『超融合』に一部劣ってしまう面はあるものの、相手モンスターが1体である時も使いやすい点やエクストラを圧迫しない点、『冥王結界波』と違いダメージを0にしない点があるので使いわけが大事なカードといった印象のカードですね。コストを引っ張ってこれるデッキなら捲りや妨害の選択肢に入れておくと楽。