
マルチャミー・プルリア
効果モンスター
星4/水属性/水族/攻 100/守 600
このカードの効果を発動するターン、
自分はこのカード以外の「マルチャミー」モンスターの効果を1度しか発動できない。
(1):自分・相手ターンに、自分フィールドにカードが存在しない場合、
このカードを手札から捨てて発動できる。
このターン中、以下の効果を適用する。
●相手が手札からモンスターを召喚・特殊召喚する度に、自分は1枚ドローする。
●エンドフェイズに、自分の手札が相手フィールドのカードの数+6枚より多い場合、
その差の数だけ自分の手札をランダムにデッキに戻す。
今回はコラム兼雑談回という事で個人的に面白いなと思ったコンボやカード紹介ですね。紹介するのはカードの方でメイン・サイドデッキにおける『マルチャミー・プルリア』の採用率の増加。手札からの展開を抑制する手札誘発モンスターの1体ですね。早速使われている理由を見てみると・・・
【VSK9】の分布の増加に伴って採用率が増えてきている


増加の理由として真っ先に挙げられるのが環境トップシェア率を誇る【VSK9】の台頭ですね。2025年7月の制限改訂ではパラダイスマッシャーという理不尽要素が消えただけで強い部分はまだ残っており、今シーズンでは【ヤミー】と共に使用率が上がっていくものだと思われます。彼らに対する対策札としてプルリアの需要が上がっている訳ですね。【VS】ギミック、【K9】ギミックともに展開に手札からの特殊召喚を多用するテーマでありドローするなら『マルチャミー・フワロス』よりも効果的なカードになっています。
ミラー対面なら形勢をひっくり返せる可能性も


先行盤面が非常に強い【VSK9】同士のミラーでは手札の数というよりは質がかなり重要視される傾向があり、それ故に闇属性で手札交換を狙える 『幻創龍ファンタズメイ』や 炎属性の『R-ACEインパルス』→『R-ACEファイア・アタッカー』の需要が上がってきているという背景があります。ここらへんや 『VS ホーリー・スー』、『 K9-17号 イヅナ』等の強力なモンスターを合わせ引きするためにプルリアが重宝される訳ですね。Gと合わせ引きしていれば【VSK9】側がかなり動きづらく、『闘神の虚像』を出せばファンタズメイによる手札交換が狙えるため形勢をひっくり返せる事も。
他のデッキにも意外と刺さる


VS以外にも刺さる場所はそれなりにあって、1番わかりやすいのがオノマト採用型の【ライゼオル】対面ですね。初動が細くなった分展開が長くなったためドローの期待値が高め。他だと【ヤミー】関連の初動の召喚の前に打ったり、 【M∀LICE】の『バックアップ@イグニスター』関連の展開の時に打つとかでしょうか。これらに関してはGやフワロス、他の誘発との合わせ引きで動きを抑制出来ると言った感じですね。彼らはプルリアの上から展開するルートがあるため使うなら他の誘発との組み合わせが必要になります。
環境外でも【アルトメギア】や【リジェネシス】等の手札からポンポン出すテーマが増えて来ているため需要が上がっていくかもしれないですね。
今シーズンだと採用しやすいサイド札
現状だと【VS】ならば火地闇を優先したいため基本的にサイドに、他のデッキだとメインに採用されている構築も見かけますね。3枚全てサイドのパターンもあるしプルリアをメインに1枚、サイドに2枚みたいな組み合わせもある。暫くはお世話になっていくカードだと思います。