今回はコラム回と言う事で遊戯王における壺シリーズと呼ばれるカード達についての用途と相性についての記事になります。
そもそも遊戯王はカードゲームですから【手札の枚数を増やしたり質を上げるカード】は絶対的な強さを持ちます。壺シリーズはその中で最も有名なカード達で、強い『壺』シリーズを採用出来るデッキはそれだけでデッキパワーが上がると言っても過言ではないです。
今回は初めに強い『壺』シリーズをどのようなデッキに入れるべきかというのとオマケとして他の壺もいくつか紹介します。
強欲で貪欲な壺(準制限)
デッキトップを10枚除外して2枚ドローする壺。
3枚積みがとても多いデッキに採用がしやすく他の壺と違って発動タイミングの自由度が高く、発動前後の誓約がないのが強み。3積みが多いデッキにしか採用出来ないのかと言われるとそうでもなく、神碑や閃刀姫のような【キーカードを手札に持ってきやすい】デッキならサーチした後に手札を補充するカードとしても使える。
採用をオススメ出来ないのは【デッキに1枚しか入れないカードを展開に使うデッキ】ですね。例えばサイバースだと『斬機サーキュラー』やシグマ、ブルル、『ドヨン@イグニスター』等【展開には使うけど1枚しか入れない】みたいなカードがあるので、それがコストで吹っ飛んでしまうというリスクがあります。
強欲で金満な壺
エクストラデッキを3or6枚飛ばす事で2枚ドローする壺。強貪と違ってコストがメインデッキのカードに触らないためエクストラに比重をあまり置かないデッキならば採用がしやすく、雑に手札を2枚増やせます。
【帝王】のような【エクストラデッキを使わないデッキ】にしか入らない、というわけでもないのが強み。例えば【ドラゴンメイド】がわかりやすくてあのデッキは基本的に『ドラゴンメイド・シュトラール』とハスキーしか出さないのでこの2種類を3積みすれば他のエクストラの自由度が高く強金の効果で飛ばしやすいです。手札を増やす手段を１つ増やせる。
発動後の誓約にだけ注意が必要ですね。発動タイミングを選べずドローが行えなくなるので強貪と共存がしづらいですが、金謙や強謙と併用できるというメリットもあります。
貪欲な壺
墓地のモンスターを5枚デッキに戻して2枚ドローする壺。展開系デッキに採用しやすく基本的に展開し終わった最後に使うのがとても強いです。
このカードを使いたいならばそのデッキに必要な要素として【1ターンでモンスターを確実に5枚以上落とせるのか】というのが重要になります。先行で腐らせるような構築は絶対にNG。
デメリットとしては対象の5体の内1体でもデッキ、EXデッキに戻せないとドローそのものが不発になる点ですね。意外と穴がある。
金満で謙虚な壺(制限)
EXを3or6枚除外してデッキトップをその数だけめくって1枚を手札に加えるカード。恐らく今1番採用しやすい壺ですね。このカードを通した時点で手札の質が高くなるので相手の誘発を貫通しやすくなります。これを通して墓穴や抹殺を引かれるとバカすぎますからね。
デメリットを加味するのであれば、【ドローを多様するデッキ】や【エクストラを12枚以上確実に使うデッキ】、ダメージが半分になるので【ワンキルデッキ】には入らないというのがありますね。採用する時に気をつけたいところ。
強欲で謙虚な壺
こちらは特殊召喚権を削る事で手札の質を良くするカード。エクストラデッキには触りませんが特殊召喚を封じてしまうので基本は【召喚権を多様するデッキ】に採用したり、【そもそもモンスターをそこまで出さないデッキ】に入れると強いです。
前者は【ふわんだりぃず】や【真竜】、後者は【メタビート】とかで使えますね。
ただメリットもあって発動後の誓約がなく、他の壺シリーズと一緒に採用しやすいです。強謙を採用出来るデッキならば強貪、強金、金謙、命削りあたりも一緒に採用が出来、キーカードを一早く引き込むことが出来ます
禁忌の壺
リバースしてしまえば爆発的なアドバンテージを得られるモンスター。リバースモンスターのため『浅過ぎた墓穴』や『聖占術姫タロットレイ』から展開したり、岩石なので御影志士からサーチする事が出来デッキ構築は寄せる必要があるものの通った時のリターンが高く、今でもファンが多い1枚です。
オマケ
大欲な壺、無欲な壺
大欲は除外ゾーンのモンスターを、無欲は墓地のカードをデッキに戻す壺。手札のアドバンテージを稼ぐという動きには特化していないものの相手のリソースに干渉する事が出来ます。無欲は速攻魔法じゃないのが本当に惜しい。
他の壺やウツボは今の時代だと用途が難しく紹介出来ないのが心苦しい。
デッキにあった壺を入れてデッキパワーの増強しよう
今の遊戯王は環境が高速化しているのでキーカードを素早く手札に引き込むことがかなり重要になっているのも事実でそのために壺を上手く使おうと言った話ですね。逆に壺に寄せた構築をするのもアリかも。それくらい強いカード達ではあるので。
