ドロール&ロックバード
効果モンスター
星1/風属性/魔法使い族/攻 0/守 0
(1):自分・相手ターンに、相手がドローフェイズ以外でデッキからカードを手札に加えた場合、
このカードを手札から墓地へ送って発動できる。
このターン、お互いにデッキからカードを手札に加える事はできない。
今回はカード紹介・対策回という事で強力な手札誘発カードの1枚でもある『ドロールアンドロックバード(通称ドロバ)』に関する記事になります。2011年の【EXTRA PACK Volume 4】に登場したカードで同期だと『素早いマンボウ』や『スカル・マイスター』、『カオスハンター』、『増殖するG』あたりがいますね。ある意味で手札誘発界に革命を起こしたモンスターの一員と言えます。今回はこいつに対する対策を整理がてら考えていこうかなと。
このカードの仕様について
まずこのカードは他の手札誘発である『灰流うらら』あたりと違い、サーチを1回は通してしまう反面その後のサーチやドローの一切を封じる効果を持っています。ライオウや『超雷龍サンダードラゴン』なんかは【ドロー以外のサーチを封じる】効果を持ちますがドロールが通ってしまえば実質的な超雷龍の上位互換として機能するという事ですね。ダメージステップでは発動は出来ず、エンドフェイズの終了時まで適応されます。あと地味にカード名ターン1がない
①:指名者シリーズで対処する
定番も定番。このカードが効くデッキやテーマならば絶対ですね。言わずもがなの手札誘発に対するメタカードでありドロバも例外なく無効にする事が出来ます。他の手札誘発相手でも使えるカード達なので採用しやすいというのもいいですね。ドロバの2枚目があったら知らん。
②:除外ギミックを使う
これもよくある対策ですがデッキを選ぶため注意が必要ですね。ドロバは【手札→墓地】に送られないと効果を発動しないため【墓地へ送られるカードを除外する】カードを使う事で実質的に発動を封じる事が出来ます。裂け目以外の『マクロコスモス』や『M・HEROダークロウ』は適用前は通してしまうので注意ですね。使うなら『次元の裂け目』や『ディメンション・アトラクター』が気持ち使いやすい。『灰流うらら』のような【手札から捨てる】事で発動する誘発には効かない。
③:ドロバが効きづらいデッキを使う
これも文字通りデッキを選びますね。例えば【破械】や【ラビュリンス】、【オルフェゴール】なんかはサーチを多用しないデッキなのでドロバを打たれても致命傷になりづらく展開を伸ばす事が出来ます。ドロバが流行っている環境が嫌なのならパワーは多少落ちるもののこういうタイプのデッキを使うのはありだと思いますね。メリットとしては↑の『ディメンション・アトラクター』や『次元の裂け目』等の除外ギミックを搭載しなくてもいいので展開やデッキ選択の幅自体は広いというのがあったりします。
④:安易に魔法でのサーチから入らない
ドロバが効くデッキや流行っている時ならば真っ先に意識したい事ですね。『灰流うらら』に対する様子見用として魔法でのサーチから展開を始めた場合、相手はドロバのロック効果を実質無料で発動出来てしまいその威力はゲームセット級を誇ります。発動タイミングが決まっている『強欲で金満な壺』のようなカードは仕方ないと割り切るとしてそれ以外の発動タイミングが縛られない『増援』や『強欲で貪欲な壺』等のカードは使う場面が重要ですね。
⑤:特定の誘発を持っている場合にはむしろ魔法から動いたりして強気に出てみる
ドロバを含めた他のモンスター効果を牽制出来る手札誘発である『PSYフレームギア・γ』や『朱光の宣告者』あたりを持っていた場合は様子見の魔法でのサーチから相手にドロバを使われた場合でもケアする事が出来ます。ここはデッキ構築との相談になりますね。今はγも朱光もデッキに1枚しか入らないので。
⑥:モンスターを出してからテーマ内のカードでケアしつつ展開する
これが出来るテーマは中々の強者揃いなのでこういうテーマを選ぶというのも時には重要ですね。デッキとしての評価があがる要員の1つでもあるのでその手段があるのかを探してみるのも重要。ドロバもモンスター効果である以上こういう抜け道もある。汎用だと『簡易融合』→『ミレニアムアイズサクリファイス』を出したり、『パラレル・エクシード』等のランク4ギミックから『フレシアの蟲惑魔』→『墓穴ホール』を墓地に送る事でもケア出来ますね。
⑦:禁止令、発禁令でカード名を宣言する
本当に無理な場合のある種最終手段と言えるかも知れませんね。ドロバは相手のカード効果を待たないと使えないという仕様なのであらかじめ宣言する事で選択肢から弾くという事が出来る。変わったところだと『エクソシスター・カルペディベル』とかがある。メリットとしてはカード名を宣言して無効にするため後攻の汎用捲り札として使いやすく、デメリットとしては墓穴のように他多数の手札誘発に対してのケアにはなりづらくピンポイントメタのような使い道になりがち。ドロバを宣言して増Gやヴェーラーを撃たれたら苦虫を噛み潰したような顔になる。
ピーピングハンデス
使えないこともないがリスクも高い。『三戦の才』ならばドロバの前にワンチャン使う事が出来ればピーピングハンデスが狙える。他だと『墓穴の道連れ』とか。【未界域】や【暗黒界】なんかでたまに見るギミック。デッキと要相談
今でも強力な手札誘発の1枚
環境がサーチを多用する展開系デッキの場合によく採用されるカードであり、テーマ単位で効かない限りは一般のファンデッキはもれなく詰んでしまうレベルのカードではあるので流行っているなら対策は必須と言ってもいい1枚だと思います。あとは引けるかの勝負ですね・・・