今回はカード紹介回という事で環境次第で地味に優秀なモンスター『幻創龍ファンタズメイ』の紹介になります。2018年の【サベージ・ストライク 】に登場したモンスターで、『ヴァレルロード・S・ドラゴン』や【守護竜】、『灼熱の火霊使いヒータ』あたりと同期のカードになりますね。リンクモンスターの召喚に合わせて手札から特殊召喚する効果と対象をとる効果を無効にして破壊するという珍しいモンスターの1体ですね。その特性上リンクモンスターによる制圧が主流な環境によくメイン、サイドに投入されるカードで出してしまえば広い活躍をする事が出来ます。
強み①:手札交換により捲り、妨害の質を上げられる
ファンタズメイは②の効果目的で使われる事が多くはありますが①の手札交換効果もかなり優秀で後攻ならば『三戦の号』、『ライトニング・ストーム』のような捲りカードを持ってきやすいですね。相手のリンクが1体だとファンタズメイの消費+2枚ドロー1戻しなので『いや手札増えてないから意味ないじゃん』とはなるんですが先行制圧が強い今の遊戯王において後攻の手札の質というものの要求値はかなり高めになっているので、質そのものを上げられるファンタズメイは優秀なカードの1枚です。先行で持っていた場合でも手札交換で誘発を引き込む+②の効果で盤面をより強固に出来るのでリンク環境だと腐りづらい。
強み②:自分モンスターが実質的な対象耐性を得られる
ファンタズメイの対象を取る効果から守る効果は自分フィールドのモンスター全てに適用されるため、『無限泡影』や『エフェクトヴェーラー』を筆頭とした手札誘発カードや『S:Pリトルナイト』のような対象を取る除去、無効を行うカードから自軍モンスターを守る事が出来ます。特にリンクモンスターは対象を取らない除去効果を持つモンスターが少ないというのもあってリンクモンスターに対しては滅法強いと言ってもいいです。出してさえしまえば自分の展開を押し通すカードとして優秀ですね。仮にファンタズメイを展開途中に除去出来るとしても相手側に負担がかかる。対象を取る効果ならば無効にして破壊できるので、ユニコーンやリトルナイト程度ならば1:1交換以上の活躍が出来る。
先行でも展開し終わった盤面から相手ターンに出す事でその対象耐性+手札交換から盤面をより強固にすることも。
弱み
リンクモンスターが主体の環境でないと出す事自体が難しい
これに関しては正直仕方ないところではありますね。リンクモンスターを使わずに強い展開を出来るというテーマも増えてきているので。ただ今はあらゆるテーマに展開を強化するパーツとしてリンクモンスターが渡されている傾向にあるのでそもそも出せないみたいなのは少なくなっています。あとは長期戦において素引きが腐りがちなカードでもあるのは弱点ですね。相手が全て展開し終わった後にドローで引いたとしてもパワーが発揮出来ない。相手フィールドに『I:Pマスカレーナ』や『賜炎の咎姫』のような妨害ついでにひょっこりリンクを特殊召喚してくるカードを使うデッキに対してはまだ使える。
あと注意して欲しい点としてはファンタズメイは相手の展開を阻害するカードではなく、自分の展開を押し通すカードだという事ですね。
リンク環境に待ったをかけるカードの1枚
よく採用されるケースとしてはリンクモンスターを主体とする展開デッキがミラー対策で入れたり、リンク主体の環境において後攻から捲りたい場合に入れられる事が多いですね。自分の展開を押し通すカードである都合上展開力があるデッキにしか採用しづらいというのもあって難しいカードです。
