今回はコラム回という事で【壊獣】に関する記事になります。自分はモンスターの除去においてトップクラスに強いのは
- 【○○しなければならない効果】
- 【コストでリリースする事による除去】
- 【チェーン不可の除去】
だと思っていて、その一端を担う【壊獣】やラヴァゴーレムは個人的にかなり評価が高いカード達です。
今回はその壊獣系モンスターを採用するにあたってのデッキ構築として考える事と簡単な対策について話していけたらなと
除去札として見た場合
この時壊獣を採用するメリットとして【相手のカード効果を受けない効果】をもつ完全耐性のモンスターをピンポイントで処理できるというのが挙げられます。他にも『フルール・ド・バロネス』のような強力な妨害効果を持つモンスター達をまず一体は処理出来るというのも強いですね。
サンダーボルト等の全体除去だと止められてしまったり、完全耐性のモンスターは【○○しなければならない】除去では残されてしまう場合があるので。他の返し札を通すという手段としても強くて魔法罠を無効にするモンスターを壊獣に変換してしまえば拮抗勝負あたりの全体除去が通りやすくなる。
採用する際のデメリットとしては
- 切り返しに特化したカードであるため先行では基本使えない
- 壊獣はフィールドにつき1体しか存在出来ないので基本的には頑張っても1.2体しか除去出来ない
- ラヴァゴやラー玉の場合は規定数モンスターがいないと使えない
あたりですね。正直環境によっては無視出来ないデメリットではあります。遊戯王は先行が強いゲームである都合上手札に来たら腐るというのはよくない。ここは『月の書』や『超融合』等の先行でも使える速攻魔法とは劣る点ですね。
モンスターである点を活かす
例えば1番カジュアルに採用されていると感じる『海亀壊獣ガメシエル』は攻撃力が低いという点や『氷結界』でのサーチに対応しており、水属性デッキでは特に入れやすいカードです。
モンスターであるが故にサーチに対応していたり、素材に出来たりする事が出来るというのは除去系魔法罠にはないメリットと言えます。
- 『海亀壊獣ガメシエル』:氷結界
- 『怒炎壊獣ドゴラン』:魂喰いオディラプター、ジュラシック・パワー
- 『壊星壊獣ジズキエル』:サイバーリペアプラント
- 『雷撃壊獣サンダー・ザ・キング』:雷龍融合
- 『粘糸壊獣クモグス』、『怪粉壊獣ガダーラ』:共振虫
- 『溶岩魔神ラヴァゴーレム』:ダークオカルティズム、魔犬オクトロス等
- 『ラーの翼神竜-球体形』:真なる太陽神、真実の名
- 『倶利伽羅天童』:原罪宝スネークアイ、スネークアイ・エクセル
- 『ヴォルカニック・クィーン』:ヴォルカニック・エミッション、ヴォルカニック・トルーパー
サーチ出来るのはこの辺りですかね。別にサーチが出来なくとも『スモール・ワールド』の中継地点として考えてみたりしてもいい。『SRアクマグネ』とかを使えば相手フィールドの壊獣でシンクロ出来たりするし、カグヤなら手札に戻して再利用したりも出来る。採用するのならモンスターである事を十全に活かした構築を組んでみましょう。
2種類以上採用するメリット
これは壊獣の場合『妨げられし壊獣の眠り』による全体破壊+次のターンでサーチというのが狙えるのと、壊獣は相手の場に壊獣がいれば特殊召喚が狙えるので展開要員としても使う事が出来ます。
ラヴァゴに限っていえば特殊召喚にターン1がないので3体以上のモンスターを処理するのにも使える。壊獣には☆8が多いのでランク8要員として使うのもメジャーですね。後攻に特化したデッキなら上手く使えることが多いです。
壊獣用の対策・プレイング
じゃあ相手に壊獣系モンスターを使われたらどうするのって話ですよね。個人的に考えから切り捨てた方がいい壊獣系モンスターは『ラーの翼神竜-球体形』だけだと思っています。理由は単純で神属性のためサーチが限定的で先行では使えず、モンスターが3体いないとリリース出来ないうえに召喚権を封じてしまうからですね。要するにデメリットがやばすぎてメインデッキに入れたくない人が多いモンスターの1体なんです。
他の壊獣系に関しては展開系デッキならば絶対に警戒しておいた方がいいですね。ちゃんと一体を処理されたとしても妨害を残せる盤面を作る必要がある。
例えば『転生炎獣レイジングフェニックス』1体+『サラマングレイト・ロアー』、『サラマングレイト・レイジ』の盤面があったとします。
ロアーの万能無効があるので『拮抗勝負』にも対抗出来る強い盤面ですが、サラマングレイトリンクモンスターがいないとロアーとレイジ発動出来ないので壊獣1枚でほぼ全ての妨害が消えます。仮に墓地に咎姫があったとしてもフィールドに炎がいないので蘇生出来ない。壊獣を含めて手札は3枚もいらないでしょう。こういう事が起こりえるのでこの場合はレイジングフェニックス1体だけでは流石に見積もりが甘いとしか言えないです。この場合の対策として
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ロアーの効果を満たすために他にサラマングレイトリンクモンスターを1体か2体フィールドに出しておく
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『御前試合』、『群雄割拠』を一緒に伏せてウィーゼルあたりを使ってロックをかけておく
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『転生炎獣の炎軍』や『サラマングレイト・リヴァイブ』等の蘇生札を伏せておき、リリースされた後に蘇生してロアーの無効を復活させる
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『夢幻崩界イヴリース』を送りつけておいてリンクモンスターしか出せないようにする(特殊召喚を封じる)
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全てが通らなかった時用に汎用の罠や速攻魔法を伏せておく
等が挙げられます。そのデッキが一体処理されただけで妨害が消えないかをきちんとチェックしてケア出来るようにデッキを組んでみましょう。強いデッキなら意外と選択肢はある。
メタカード
- 生贄封じの仮面
ピンポイントメタの権化。たまに儀式とかに刺さる
- 御前試合、群雄割拠
統一デッキなら悪くない
- 霧の王
ピンポイントメタ。一応クシャトリラバースで通常召喚が可能
- 虚無魔神
特殊召喚を封じる悪魔族。召喚権を使わないデッキなら最後に着地させれば強い
- フォッシルダイナパキケファロ
特殊召喚を封じる岩石族。御影志士でサーチが可能。強い
- 結界像
サーチが対応している結界像もいるが属性に対応した壊獣を出されると少し困るのが難点。警戒しないなら強い。
- ヴェルズ・オピオン
☆5以上の特殊召喚を封じるエクシーズ。ヴェルズじゃないなら他のを入れるべき
- 大天使クリスティア
特殊召喚を封じる天使族。天使デッキならいい感じ。ついでに相手が割れることがある
- アサルト・シンクロン
リリースされたシンクロモンスターを帰還させられる
まあ正直ここら辺の特殊召喚を封じてくるモンスターが出ると壊獣出す前に負けることもあるので入れるスペースがあるのなら入れてみてもいいのかも。
遊戯王の中でも最強の除去手段のうちの1つ
遊戯王というゲームの中ではかなり通しやすい除去手段の1つではあるので入れやすいカード群であるのは間違いないので警戒はし得ですね。手札に来た時にどうするのかやどうすればいい感じにいなせるのかがとても大事