今回はテーマ紹介回という事で2024年の始めである今期最強クラスのデッキ【罪宝炎王スネークアイ】の紹介になります。2024年1月のリミットレギュレーションにて難を逃れ無事最強になったテーマの1つですね。どちらかというと【先行制圧よりのデッキ】ですが、中速戦にも強く出る事が出来る器用なデッキになります。
どういうデッキ?
このデッキは文字通り『蛇眼の炎燐』によって先行制圧盤面が強化された【スネークアイ】と、【SD-R炎王の強襲】によって中速戦が強化された【炎王】を組み合わせたデッキです。ディアベルスターや『原罪宝スネークアイ』からそれに対応した【炎王】である『真炎王 ポニクス』に繋ぎ先行制圧盤面を築きつつ【炎王】のギミックにアクセスする事を基本戦術とします。これによって純スネークアイにはない様々なメリットが出来るわけですね。今回はそれを紹介したいと思います
基本展開
初動:『スネークアイ・エクセル』1枚
エクセルを召喚して『蛇眼の炎燐(スネークアイ・ポプルス)』を手札に加えてポプルス自身の効果で特殊召喚、効果で『原罪宝スネークアイ』を手札に。ポプルス1体で『リンクリボー』をリンク召喚し、ポプルス効果で自身を永続魔法扱いでフィールドに置く。エクセルの効果でエクセルと魔法扱いのポプルスを墓地に送り『蛇眼の炎龍』をデッキから特殊召喚、効果で墓地のポプルスを再度永続魔法扱いで置く。そして『原罪宝スネークアイ』を発動しデッキから『真炎王ポニクス』を特殊召喚。効果で『炎王の聖域』を手札に。
聖域を発動して『炎王の孤島』をフィールドに置き、効果でポニクスを破壊して『聖炎王ガルドニクス』をサーチしガルドニクス自身の効果で特殊召喚。効果でデッキの『炎王獣ガネーシャ』を破壊して効果で墓地のポニクスを蘇生。今フィールドにガルドニクス、ポニクス、『蛇眼の炎龍』、リンクリボーがいるので炎龍を使わずに残りのモンスターで『賜炎の咎姫』をリンク召喚。咎姫の効果で墓地のガネーシャを特殊召喚し、咎姫と残った炎龍で『揚陸群艦アンブロエール』をL召喚。炎龍の効果で墓地の炎☆1を2体蘇生してその2体を使って『I:Pマスカレーナ』をリンク召喚。
最終盤面:『揚陸群艦アンブロエール』、『炎王獣ガネーシャ』、『I:Pマスカレーナ』、『炎王の聖域』、墓地に『賜炎の咎姫』、『聖炎王ガルドニクス』
ガネーシャの効果でモンスター効果を1回無効、マスカレーナの妨害で1回、ガネーシャが起動すればガルドニクスが墓地から湧いてくるので『炎王神獣キリン』をデッキから破壊してポニクスを蘇生しつつ破壊で1回、ポニクスの効果で後続の孤島や『炎王神天焼』を手札に。咎姫でガネーシャを破壊しつつ1回、ガネーシャが破壊されればキリンを蘇生してガルドニクスとキリンを聖域の効果で『炎王神 ガルドニクス・エタニティ』をX召喚して1回の最大5妨害ですね。何これ??咎姫からガネーシャを経由してしまえば手札誘発モンスターをケアしながら動けるため安定感が高いです。ガネーシャ前に炎龍を残すことでここでニビルを撃たれても墓地蘇生から展開に繋がるという事ですね。
アンブロに行かなくともサンライトウルフを経由する事で炎王パーツを回収しつつそこそこの妨害を構えられるというのも器用ですね。初動パーツも多い
強み①:ガネーシャや炎王ギミックによる誘発のケアが可能
基本展開を見てくれた人ならばわかると思いますが展開途中にガネーシャを経由する事で手札誘発のケアが可能であり展開が通りやすいです。
純炎王の記事の時は先にガネーシャを出してから本命を通して盤面を作るのが強いという話をしたんですけど『蛇眼の炎燐(スネークアイ・ポプルス)』の登場によって展開途中でも用意出来るようになったという事ですね。更に偉いポイントの1つが『炎王神獣キリン』の①の特殊召喚効果であり、これによって対象を取る誘発である『エフェクト・ヴェーラー』や『無限泡影』をフィールドの炎属性を破壊して特殊召喚する事で躱しながら展開する事が出来たりします。キリンが手札にあればかなり誘発受けがよくなるという事ですね。
強み②:盤面をロックしてくる相手にも戦える
これは罪宝というよりは【炎王】が強いですね。強い永続罠を筆頭にしたロック系効果を『炎王神獣キリン』の【選んで破壊する】墓地効果やポニクスからサーチ出来る『炎王神天焼』のカード破壊で強引に突破する事が出来る。モンスターでロックしてくる相手ならばキリンや神天焼の他にも『蛇眼の炎龍』の効果で永続魔法扱いで押し込む事も出来ますね。罠ならば『炎王神 ガルドニクス・エタニティ』を使ってもいいし汎用リンクで炎属性である『トロイメア・フェニックス』、『S:Pリトルナイト』を使ってもいい。このため多少の妨害や永続ロックに対してはどうにでもなる。選択肢がとにかく広いですね。
強み③:自由枠が多い
これが実際のデッキレシピの1つになるんですけど炎王のギミックがかなり最低限でスネークアイも展開に必要なパーツがそこまで多くないためデッキの自由枠がかなり多いです。このデッキレシピだと誘発がモンスター+泡影で14枚入っていますね。新時代すぎる。墓穴、抹殺、残りは篝火や罪宝狩りの悪魔とサーチカード兼誘発貫通札なのでデッキとしての質がかなり高い事がわかると思います。
自由枠が多いという事はサイドデッキで相手によって対応しやすいカードを採用出来るという事なので強さに直結する部分ですね。変わったところだと墓地効果の発動が多いため『スキルドレイン』を積んでいる構築もあります。
弱み
リソースに直結する部分を止められると脆くなる
よくある対策としてはまずスネークアイギミックによってサーチを多用するようになったので『ドロール&ロックバード』がよく効くというのがありますね。ただ簡単に倒せるのかというとそうでもなくて、このデッキは炎王ギミックにより相手ターンにも動く事が可能なのであくまでリソースを減らすといった使い道になる。
その他だと聖域を貫通して孤島を除外出来る『コズミックサイクロン』や破壊ならば『大嵐』や『ハーピィの羽根箒』を連打するといった、『炎王の孤島』のデメリットに付け込むといった対策も主流ですね。これもリソース減らしの一環。
うららやG、ヴェーラー、ニビルあたりの汎用の誘発はガネーシャで止められる事があるので使うタイミングがかなり重要です。罠である泡影の方が出番自体はある。複数の誘発でしっかりとリソースを削るのが理想。引けるかは知らん
対応力を手に入れた制圧デッキ
スネークアイと炎王、お互いの強さと弱点を補い合うシナジーの高いデッキですね。炎属性デッキの中では今のところ最強クラスと言っていいと思います。順当に強い。自由枠が多いので多少の規制(キリン以外)ならばなんとかなるというのもあって動向が気になるデッキですね。