今回はコラム回ということで似たようで違う手札誘発モンスターである『屋敷わらし』と『スカル・マイスター』に関する記事になります。結構紛らわしいんですよねコイツら。お互いに墓地に関する無効効果を持っているのですがパッと見では『何が違うの?』となるので今回はここを詳しく見ていって使い分け方なんかを解説しようかなと。
同じ範囲を無効化する事もある
これは【シャドール】の融合モンスターなんかがわかりやすいですね。彼らは墓地に送られた場合に墓地からカードを回収する効果を持っているんですが、『屋敷わらし』の場合は【墓地からカードを手札に加える効果】、『スカル・マイスター』の場合は【墓地で発動したモンスター効果】であるため両方のカードで止める事が出来ます。『炎王神獣キリン』の②の効果や『ラビュリンス・シャンドラ』の回収効果とかもそうですね。キリンは蘇生が引っかかる。じゃあどの効果なら違うのかというと・・
止められる範囲が微妙に異なる
ここが難しい点ですね。例えば【深淵の獣】の①の特殊召喚効果や『D・Dクロウ』の場合は【墓地のカードを除外する効果】であるため『屋敷わらし』で止められますが【墓地で発動する効果】ではないため『スカル・マイスター』で止める事が出来ません。
反面『アブソルーター・ドラゴン』サーチ効果や『R-ACEプリベンター』の③の帰還効果、『氷剣竜ミラジェイド』の墓地効果等は効果で墓地のカードに触らないため『屋敷わらし』では止められないですが【墓地で発動するモンスター効果】のため『スカル・マイスター』で止める事が出来ます。
要は【墓地で発動する】か【墓地のカードに触る】かの違いみたいなものだと思ってもらえればいいです。
コストで除外する墓地効果に反応出来るか
ここは『スカル・マイスター』が優れている点ですね。左の『ガーデン・ローズ・メイデン』の②の効果は墓地のモンスターを蘇生させるので『屋敷わらし』に引っかかるんですが、右の『超電磁タートル』は墓地から除外するのはコストであるため『屋敷わらし』では無効化が出来ません。反面『スカル・マイスター』ならば2枚とも【墓地で発動したモンスター効果】であるため両方を無効化する事が出来ます。優秀。
カード名ターン1の有無
ここも『スカル・マイスター』の方が若干秀でているといってもいいと思いますね。流石古のカードというかなんというか。この事から『スカル・マイスター』は手札に複数枚あっても腐りづらいというメリットがあります。ただマイスターは【手札→墓地】に送って発動する古のカードであるため『次元の裂け目』のような除外ギミック下では『屋敷わらし』に軍配が上がります。しゃーなし
ついでに墓地を触るカードに対抗出来るか
ここは『屋敷わらし』の方が圧倒的に秀でているところですね。最近の遊戯王は墓地の発動が多いというのはそうなんですがどちらかというと墓地のカードをついでで回収したり除外出来る物が増えているというのもあって『屋敷わらし』の出番がなんだかんだで多いというのがあります。わらしが『墓穴の指名者』を無効化出来るのは鉄板ですね。メタのメタとして使える。墓地から除外して融合する『召喚魔術』等も無効化対象ですね。
ただ注意して欲しい点としては『屋敷わらし』が【カードの効果】ではなく【カードの発動】を無効化してしまう点ですね。何が問題かというと例えば『天底の使徒』を『屋敷わらし』で無効化してしまった場合には【発動そのものを無かった事にしている】ため天底の2枚目があれば貫通されてしまう恐れがあります。よくあるパターンなので気をつけておきましょう。他だと『赫の烙印』とか。
モンスターのステータスの違い
『屋敷わらし』はチューナーであるためいざという時にはシンクロ召喚の素材として使えるという点も差別化ポイントですね。一応攻撃力が0であるためアルミラージにも使えたり、地属性のリンク2アウスを出せたり出来ます。使うかは知りませんが『クリッター』でのサーチも効く。
『スカル・マイスター』は攻撃力が謎に高くシンクロ素材には使いづらいものの☆4なのでランク4エクシーズの要員として最悪使えたり、最近『ソウル・リゾネーター』のサーチに対応出来るようになりましたね。悪魔族であるため『屋敷わらし』よりも種族サポート自体は豊富。ここら辺はお互いそれなりにメリットデメリットがあるので一長一短だと思います。
環境やデッキと相談して使い分けをしてみるのが大事
『D・Dクロウ』や『深淵の獣』なんかで墓地のカードが除外されるのがキツいって思っているのに『スカル・マイスター』が入っていたりすると目も当てられないので、しっかりと違いを知りつつカードを採用するのが大事ですね。『スカル・マイスター』は結構妨害の側面が強いので墓穴ケアのついでで妨害出来る『屋敷わらし』の方が採用面では多くなりがちではある。頭の片隅とかに入れておくと楽です。